黒潮の島 八丈島の巨魚釣り
黒潮より南の島、八丈島は亜熱帯に位置します。真冬でも水温は18度以上あり、一年を通して、クチジロ、青物、メジナ、クエなどが釣れます!
 また巨魚釣りの格好の餌となる、ムロアジ、サバ、メアジなども年中釣れるのがうれしいです。
 八丈島小島は本島から4kmぐらい離れたところに浮かび、30年ほど前までは人が住んでいましたが、ほとんど平地がなく厳しい自然の為、今は無人島になっていますが、7000円の渡船で渡ることができます。
 小島自体は浅いので釣り場は限られ、カンナギ、一の根といった離れが、9kg級のクチジロが出る石鯛マン憧れの地となっています。メジナに関しては小島の磯で60cm級がコンスタントに出てます。
 しかしクエや青物の記録魚は小島ではなく、本島の桟橋からでています。なんせ桟橋からカジキが釣れる島ですから、記録魚を釣るにはファイトしやすい桟橋が一石二鳥といえるでしょう!

堤防の巨魚釣り
伊豆諸島の堤防、桟橋の多くはA級の釣りポイントです。
 多くの桟橋には60cm級のメジナがい付き、昼間釣った小物や外道が海に捨てられ、自然のコマセが効いていると考えます。
 実際ほとんどの桟橋では30kgを越えるクエがあがっており、もちろん磯にもいますが、釣りのしやすさから超大物は堤防のほうが有利と考えます。
 ほとんどの堤防は足元で水深が10m以上あり、年々沖に伸びさらに巨魚釣りには有利になっています。
 桟橋でのクエ釣りの問題点は竿の固定です。客船の着く桟橋は写真のような警戒色のラバーの車止めがあり、ピトンを打つことはできません。
 車止めの幅は多くは17cm弱です。
 私の愛用している船釣りようラーク改造の竿掛けです。第一精工の最強ラーク17号を改造してあります。船縁に縦に着ける台座を横につけるので上部との接合をステンレスのプレートを使っています。
 ワンタッチで竿ははずせますし、何より魚がかかった時、竿尻に尻を乗せてポンピングできるのが楽です。左手で道糸を抜くこともできますが、ポンピングのほうが速攻できます。もっとも100kg近いエイの場合は逆に尻が浮くようなこともありますが、竿掛けそのものはびくともしませんでした。
 但し前への引きは強いですが横走されると少し不安です。
 最強ラーク17号が丁度よいのですが、最近カタログ落ちしてます。後継機種のウルトラ最強ラークは17cm幅がないので台座が使えません。台座だけでも買う事ができます。

底土港
底土港は八丈島の表玄関として東海汽船や貨物船が発着します。
 桟橋が低いので東、北東、北西の強風には弱いです。
 灯台より先端が巨魚のポイントで砂地で水深は10mちょっと、少し投げると15mぐらいはあります。
 入り江になっているので潮通しが悪そうに見えますが、どっこい青物の20kgクラスは島内で一番でてます。
 100mくらい沖にクエの巣があり、漁師が100kg級を見ているところです。私も2回クエらしき当たりがあり、1月の時は根もとのケーソンの脇に張り付かれ1時間待ったのですが、急に竿が跳ね上がり磯ハンター100号をあっさり切って逃げていきました。
 秋にはハガツオ、カンパチの5kg級はかなり釣れます。
 先端部は2000年にできたばかりでピトン類は使えません。竿掛けは車止への装着が必要とされます。
 根もとのほうでメアジがよく釣れます。メアジはバッカンに入れて海に放り込んでおくと1日でも生きてますので、泳がせ釣りにはよい餌です。  

軍艦堤防
八丈で最も大きな漁港です。港の入り口に戦後軍艦を沈めて基礎を作ったという軍艦堤防があります。
 内側は静かな港内ですが、何故か八丈で最もシマアジが釣れるところでもあります。港内に10kg級のオオカミが入ってきます。
 外側は高さ8mもある堤防で、2001年には9kg級のクチジロが2枚を筆頭に5kg以上が相当でました。高いだけにちょっと波があっても釣りができます。灯台があるので強風雨をよけることができます。
軍艦堤防は荒波を受けるので基礎の部分がえぐれ、ケーソンが波が通るように上面と全面に穴があいており、堤防の際が非常に問題です。
 私もクエらしきあたりがあるとみな手前に泳いできて、この穴に入ります。
 待った無しで巻き上げないと獲れません。
 磯に面しているので魚は非常に多いところで、ムロアジ、サバ等の餌には不自由しません。当然これらの魚を追いかける巨魚はエイを筆頭にずば抜けて濃いのも事実です。とりあえず巨魚の引きを楽しみたい方は絶対お勧めですが・・・

藍ヶ江堤防
八丈島で最も潮通しの良い堤防で、現在でも10kg級シマアジ、20kg級ヒラマサはもとよりカジキの実績もあります。
 クエの実績は聞きませんが、石鯛竿を折られた話しは聞きます。
 狙う人がいないだけで絶対クエもいると思います。
 高い堤防の向こうは磯になっており、タラシ釣りでシマアジを狙います。
 水深も15m近くありますが、ケーソンの段差が気になるところです。以前堤防が台風でくずれ大きなブロックが転がっているのも気になります。
 車止はなく、コンクリートの継ぎ目にピトンが打てます。
 水面から程よい高さがあるので少々の悪天候でも釣りやすい堤防です。
 大型青物のメッカで堤防がそれほど広くないので、混雑するのがネックです。 

石積の鼻
島の南部に位置し、北よりの風に強いのが長所です。
 石鯛、メジナ、青物なんでもござれの釣り場で、クエも30kgオーバーの実績があり、八丈でもっとも混雑する地磯です。
 岩がゴツゴツしていて足場が悪く、帰りは坂を登らなくてはいけません。

八重根桟橋
東風が強いときは底土でなくこの八重根桟橋に東海汽船が着きます。
 もともと磯だったところに作った桟橋ですから水深が20m近くあり、ちょっと沖では30mにもなり、潮通しが最高です。
 泳がせ釣りは右先端が最高です。
 夏、秋には絶えず足元でハガツオ、カンパチがムロアジ相手に運動会を開いています。ムロアジを堤防の際に追い詰め捕食するので泳がせ釣りは沖よりも際で食います。
 地元の人は16〜24号ぐらいのハリスでやってます。
堤防の先端は新しくピトンは使えません。
 車止めに竿を固定します。
 右先端で29kgのクエを釣りました。その後1年で4回ほどクエらしきあたりをばらしています。
 沖にむかって15mぐらいケーソンが敷かれています。砂地との段差も3mぐらいありそうです。
 クエはケーソンの脇で食い、張り付きますので道糸が擦れてばらします。
 釣れたクエは完全遊動のサバの泳がせ釣りで上層でかけました
 
クニノミチ
本土に向かって道が海にはいっていくような形の磯なのでクニノミチと付いたそうです。
磯はそのまま沖に落ち込んでおり、海溝を形成しており、これに沿って魚がはいってくるそうです。磯の両端はドン深になっており、足元でクエが釣れます。過去には40kgもあがっており、150mぐらい沖に巣があるそうです。
 かつてはヒラマサの名所で、20kg級が1日に何匹も釣れたこともありましたが、最近は単発です。
 釣り場は平らでアンカーもあります。左手の磯も右向きにポイントがあります。
 難点といえば、帰りの登坂がシンドイです。


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