2017年 小笠原遠征釣行記
●出発準備
2017年度小笠原釣行は7月5日(水)〜7月10日(月)。今年もお世話になる真漁丸 森船長との調整、おがさわら丸のチケット手配、エサの準備、水やポカリ、ビールなどの飲み物準備などやることはいっぱいあるのだが、Gantissさん、腰痛さんがどんどん進めてくれて、かますは今年も相変わらずおんぶにだっこである。
私にとって3年ぶり4度目の小笠原。今まで、父島、ケータ列島、母島、伊良部島、トカラ口之島、ニヨン礁・・・いろいろな磯でやられ続けてきましたが、ついにいいことありました♪
●小笠原へ
ついに7月5日、今回の小笠原遠征メンバーは、大鵬さん、Gantissさん、夜光さん、腰痛さん、パル淡さん、パル淡さんの友達で初参加のバンジーさん、私かますと多めの7人。釣り好きは初対面でも話がはずむ。
さて出発!新しいおがさわら丸は初めて乗ったが、非常にきれいで快適、2等寝台だと自分のスペースが確保されているので、ルアーを広げたり、仕掛けを作ったり周りの目を気にしなくて済む。
台風3号も通過し、外は非常にいい天気。ケータ列島もきれいに見える。
長い24時間の船旅。飲み、食い、寝る・・・。大鵬さんは相変わらず飲みまくる。これからもずっと元気に隊長を続けていただきたいのに、尋常じゃない酒量に身体を壊してしまわないか本当はちょっと心配。
船内では、1人で小笠原遠征するすごいルアーマンにも出会った。1人で漁船をチャーターして磯釣りするらしい・・・。(彼は後にサワラ根で一緒に釣りし、連絡も取りあう仲になるメバルさん。当初はすごい人やなーと思っていたが、話せば話すほど、すごいというか変態気味で面白い。)
竹芝桟橋出発から24時間後、父島到着し、ははじま丸に乗り換え。
ははじま丸から見た超一級磯群、左から鬼岩のハナレ、鬼岩、サワラ根。
全部乗りたい・・・。
今回の釣行ははたしてどうなるか。気になる波は・・・けっこう高くサワラ根かぶり気味・・・。
●初日(2017/7/6)
荷物をアンナビーチに預け、港に着くと真漁丸 森船長はいつものように準備万端、早速出発!
ここで今回の遠征のメンバー紹介。
右から腰痛さん、パル淡さん、夜光さん、大鵬さん、Gantissさん、バンジーさん。これから釣り三昧の4日間、小笠原は何回来てもニヤニヤドキドキ。
今回の遠征は2チームに分けることに。
大鵬さん、Gantissさん、腰痛さんの3人は乾崎をベースキャンプに。
夜光さん、パル淡さん、バンジーさん、私の4人は鬼岩をベースキャンプに。
上の写真を拡大してみると
こうゆうスケール感。
夜光さんは固定仕掛け、パル淡さん、バンジーさん、私はスタンディングでルアーやデッドベイト。
今回の小笠原でのベイト仕掛けは、去年のニヨン礁でけっこう惜しいところまでいったシステムをさらに改良したものでけっこう自信作、はたして。この釣りで一回ベイトを使い始めるとスピニングが頼りなくてしょうがない。
夜光さんの固定竿にはさっそく恒例のサメさん攻撃。
波はいつの間にか高くなってきて、夜光さんは固定竿に近づけない状態に・・・。夜光さん早くも竿撤収・・・。
乾崎では、Gantissさんがデカバラフエ釣った他は、ひたすらサメだったらしい。
夜は満月で非常に明るく釣りやすい。ルアーやデッドベイトに次々食ってくる。
パル淡は5Lビッグマンペットボトルのウキ(?)仕掛けにて・・・。(かかった魚はビッグマンと戦わせ疲れさせる笑。もちろん普通の釣りもしています。)
バラフエ
バラフエ、バラハタ、ギンガメアジ、カスミアジ、カッポレ、フエフキ、サメ等いろいろ釣れたが、本当に大きいお魚は正体不明のまま切られる。疲れてきてご就寝。
船長が準備してくれたボンボンベッドが超快適、森船長ありがとう。zzz・・・。
●2日目(2017/7/7 ラッキー777)
夜が明ける前、1人で起きだし釣り開始。いい天気になりそうだ。
ぽろぽろ釣って東の空が明るくなりだし潮が緩んできた頃、磯際を流していたデッドベイトにアタリが。腰を落としてゴンと合わせると一瞬モタっとした後、一気に沖に走り出した!スピードはさほどではないが異常な力でぐりぐりぐりぐりとラインを引き出していく。よくあるファーストランの勢い、スピードで一気に持っていく感じとは全く異質、これ止まるの?という感じ。
↓ファイト中 大鵬さん撮影(乾崎から望遠で撮ってくれてました笑)
100m以上走られてしまったと思う、海魂の残り糸がわずかになってきたころで減速していきやっと止まった・・・。幸運なことにラインに根ズレの感触はない。このタイミングでできるだけラインを回収したいが異常に重い。回収したらまた走られるの繰り返し。リールも熱くなってしまい、ドラグの増し締めを繰り返すが当初ほどの負荷が掛けれない・・・。親指とフロントグリップでラインを挟み、スプールを抑え込みプレッシャーをかける、ベイトはファイト時のプレッシャーコントロールがしやすい。腕も張ってきて苦しいが、お魚との距離は少しずつしか縮まらない。
やっとのことでラインは真下に来た、磯際の根にたまに巻かれながらのリフトアップ。フィッシャーマンジャイアントもすごい所から曲がってるが、少しずつしか上がってこない・・・。かけてから30分くらいはかかっただろうか深い海でギラっと白銀色が光った!(正直いうと実はデカイサメじゃないかと思ってました・・・はい。)そこからさらに数分、最後の力を振り絞ると海面に浮いた!完全グロッキーを確認し、竿をもってもらいギャフ掛け成功!めちゃ重い!!!
どーん!!!
1人では持ち上げれませんでした・・・。
よいしょよいしょよいしょよいしょよいしょよいしょよいしょよいしょよいしょ・・・
じゃん!!
ごんぶと147センチ!! 身長188センチある私が持っても大きく見えるお魚!
ああ感無量、もう満足です。帰ってもいいです。
大きめのタイドプールにいれ、あとは脱力。皆ががんばって釣りしているのをなんだか穏やかな気持ちで眺めていられる。
しばらくすると、朝の見回りで森船長到着。
今日はサワラ根に乗れそうとのことで、サワラ根に乗る人、ベース磯で釣り人、母島に戻る人に分かれる。私はお魚もいるので母島に戻ることに。
お魚も大きいと船に乗せるのも一苦労。
太い!!が、漁協の天秤で測ってもらったら45キロしかありませんでした・・・。
途中、Gantissさん、パル淡さんをサワラ根に。
Gantissさんは本当に元気。67歳にもかかわらず、この暑い中ゴッツイルアーをゴッツイベイトタックルで投げ続ける。自分が67歳になったときこんなことができるだろうか。
母島に戻った理由は、ロウニンアジの魚拓をとりたいから!森船長と奥さんは、魚拓をとりたいという私のわがままに付き合って、母島内いろんな所に掛け合い、墨汁とシーツを探し出してきてくれた。
そして、魚拓とり作業は私でなく大鵬さん・・・。わたくし魚拓はとりたいけどとり方わからんです。大鵬さん完全酔っぱらってるのに作業が早い。もう手順がしみこんでいる手さばき。手際よくぱっぱっと作業を進めてあっという間に魚拓完成。めちゃかっこいい男らしい魚拓、あぁ幸せすぎる・・・。
アンナビーチに戻り、夕方の瀬渡しに向けて、夕方までお昼寝・・・。
夕方。クーラーの効いた快適な部屋で気持ちいい睡眠、ごろごろを続けたい気持ちを押し殺し出発。シャワーも浴び、服も洗濯、乾燥済みで快適、戻ったことなかったけど一時母島戻りもあり。
途中、鬼岩のハナレで釣りしてるGantissさん、パル淡さんを回収。いつも元気な2人がめずらしく本気の疲れ顔・・・。サワラ根、鬼岩のハナレと瀬替わりしたが、この暑さの中、完全ボーズだったとのこと。日中の鬼岩のハナレは、影もなく、岩もチンチンに熱くなり逃げ場がないらしい。
乾崎に残っていた腰痛さんは、4〜6キロのクチジロが15枚くらいとなかなかの釣果だったとのこと。
夜光さんは潮が這い上がってきてしまう鬼岩から、乾崎にベースを変更。
パル淡さんは日が落ちたら、早々にご就寝、朝まで爆睡。日中の釣りが相当に効いた模様。
この日の晩もいろいろ釣れたがサメが多かった。大きなサメが2連チャンしたところで疲れて終了(潮の流れが速い日の大きなサメは大変・・・)、明日早起きして頑張ろう。
●3日目(2017/7/8)
今日もいい天気。
朝日にたたずむ大鵬さん。非常に雰囲気ありますが、足元はビールの空き缶だらけ♪
私はルアーでイソマグロ(117センチ)。多少足元の根を巻こうとするが、あのロウニンアジの後だと楽ちん。
今日もサワラ根に乗れそうとのことで、サワラ根に移動。
ここでおがさわら丸で知り合ったメバルさんとまさかの合流。が、写真ナシ・・・。
今日のサワラ根もあまり良くはないが、釣りしたり、巨魚タックル論話し合ったり、ロッド曲げ曲げ大会したりいい感じで時間が過ぎていく。パル淡さん、メバルさんの2人はともにショートロッド(8ft台)に可能性を感じていて、意気投合していた。確かにリーチがある長いロッドでも、バットから入ってしまうのであれば意味がない。パワーのあるショートロッドの方が高プレッシャーかけやすく、体力的にも、ルアーの操作にも、リフトアップ時にも有利に働く。
パル淡さんカッポレをキャッチ。
私もコクハンアラ、カスミアジ、ギンガメアジをキャッチ。
コクハンアラは非常にうまいらしく、エラ、内臓処理してお世話になってるアンナビーチへのお土産に。
そんないい感じで過ごしていたが、一発の突風から一気に荒れ荒れ模様に急変。写真はないが、本当に荒れ荒れ。波は頭からだだかぶり、風は立つのが危険なくらい、ここまでの天気の急変は30何年釣りしていて初めて。
少しすると遠くにすごい縦揺れしながら近づいてくる真漁丸が見える。あとで聞いたが、森船長はこの向かい風の暴風の中、波を無視した全速力で助けに来てくれたらしい。乗ってた大鵬さんはどったんばったん大変だったとのこと。(そんな天気の中、パル淡さん、Gantissさんは潮かぶりながらルアー投げ続けてましたが・・・。)
サワラ根撤収の後は、乾崎と鬼岩のベースキャンプの大荷物の撤収という仕事が・・・(この天気では今日の夜釣りは不可との判断、早上がり撤収)。腰痛さん、パル淡さん、私で、磯に飛び移り荷物の片付け、撤収作業。この波と風の中、森船長は渡船としては大型の真漁丸を(渡船ではないが・・・)をきれいに寄せていく。波による大きな上下の動き、風による横の動きを読んで、飛び移る先の岩場との距離を3軸でピンポイントで合わせる。めちゃくちゃうまい。森船長じゃなかったら撤収作業できなかったんじゃないかと思う。腕も人柄も本当に信頼できる。
夜はパル淡さんと母島探索。さすが小笠原、何でもデカイ・・・。道端の草むらにはでかいオカヤド、港にはでかいオニヤド。いいところです。
●4日目(2017/7/9)
まさかの4日目!昨日で終わりかと思われたが、天気が良くなる&森船長の御好意で、午前中釣りできることに!パル淡さん、バンジーさん、私の3人は大喜びで御好意に甘えることに♪
まだ行ったことのない母島南側の一級磯群を真漁丸から、ロウニンアジ、マグロを狙って磯打ちサラシ打ち、沖の根狙い、さらには磯渡しという贅沢フィッシング♪ ローソク岩、二本岩、姪島まわり、マグロ根、朝立ち岩・・・。ランガンランガン、何か所行ったかわからないくらい連れて行ってもらった。
朝立○岩・・・
虹がかかる中、パル淡さんキープキャスト!
バンジーさんは初の大物をかけたが切られてしまった・・・。でも楽しそう笑。
私もバラクーダ(124cm、変わった匂いがします・・・)、バラハタ、マグロ根に瀬渡ししてもらい磯からカスミアジ、と色々釣らせてもらった。狙いの大物は釣れなかったが、思い出に残る非常に贅沢な時間を過ごさせていただいた。
●総括
今回の小笠原遠征も非常に楽しかった。素晴らしい仲間に大きなお魚、皆すべてに本当に感謝。
ただこのオジサンはあと一航海分、母島に残るらしく何だかうらやましいことになっていた。この点だけ引っかかる遠征となった・・・。