2014年11月24日
2014年八丈島釣行記
文責:へむ
巨魚に出会うべく9/23~9/27にかけて4泊5日で八丈島に遠征してきました。
台風16号と17号の間を縫うような、よく行って帰って来れたなと思う遠征でした。
本釣行記は、僕の超ど素人目線によるものですので、思い込みと勘違いが多分に含まれています。致命的な間違いは、掲示板にてご指導ください。
遠征参加者は大鵬さん、姫島さん、夜光さん、腰痛さん、へむの5名で、地元の離島さんに案内役をお願いしました。
最初にネタバレしておくと、エサ釣りを除く本命の釣果はゼロです(エイは2匹釣れました)。
天候の関係もあり、夜には竿をしまっての宴会でした。
毎晩開かれる宴会、どちらがメインなんだと思うほど大いに盛り上がりました。
宴会では、離島さんが僕の釣りスタイルを矯正し、姫島さんがアドバイスし、夜行さんと腰痛さんがフォローを入れ、大鵬さんがビールを飲んでガハハハ笑っている、そういうものも含まれ、非常に勉強になりました。
ただ、お酒の飲めない僕からしてみるとガバガバ飲んでいる大鵬さんや離島さん、腰痛さんが同じ人間には見えませんでした。
<1日目(9/23)>
台風が来るのか逸れるのか微妙なところでしたが何とか飛行機は飛んでくれました。
飛行機は初めてという僕はずっとびくびくしていました。
離陸の際は、手を合わせて祈りこそしませんでしたが、足が震えてました。離着陸の瞬間が好きという知り合いがいるのですが、正直これの何がいいのかさっぱりわかりません。
伊丹で大鵬さんと、羽田で姫島さん、夜光さん、腰痛さんと合流していざ八丈島へ。
大鵬さんに窓側を譲っていただき、景色を眺めているとあっという間につきました。
八丈ちけ~。
八丈島で離島さんと合流し、お昼をとった後、最初に入る予定だったという低堤を見に行きますがうねりが入って堤防が波に洗われています。和歌山の沿岸育ちな僕ですがちょっとお目にかかれないうねりです。うねりが入ったらこんなもんとのこと。さすが八丈島、スケールが違います。
エサを購入してホテルで荷物をまとめて、さぁ第1ラウンドというところで離島さんより宴会の提案。釣り場で準備をして釣りをするには少し時間が遅かったようです。
最後の定番と聞かされていた焼肉が最初に来ました。
<2日目(9/24)>
低堤のうねりが取れないようなので、底土港に向かいました。
しかし、駐車場からかな~りの距離を歩かなければならないため、みんな嫌がります。そんなわけで車を横付けできる藍ヶ江に移動しました。
離島さんは「なんで藍ヶ江なんて釣れてないところに行くんだ?」と言ってました。
この時期の藍ヶ江とは、その程度のポイントのようです。
まぁ、1日目だしのんびりやろうと、皆さんそれぞれ釣りの準備を始めます。
僕は八丈島で投げ釣りをしたらどういう魚が食ってくるのか興味があったので普通の投げ釣りをしてみました。エサの青虫はこそ~りと荷物に紛れ込ませて空輸してました。
しかし、根がかり多発、釣れる魚はキタマクラだけ。ふと気が付くと周りが薄暗いので「ああ、もう夕方か」と投げ竿をしまって大物釣りの準備をします。
誰かの「昼飯行こう」の声が聞こえ、自分がサングラスをかけていたことに気づきました。なるほど周りが暗いわけです。
昼食後、竿ぶっ飛ばし釣法開始です。竿2本をセットしてあたりを待ちます。ドラグロックした状態であたりを待ち、竿が吹っ飛んだら尻手で止めるシステムです。
この日一番のおバカな光景です。今改めて見ると「知らんって怖いなぁ」と思います。
しばらくすると夜光さんにエイがあたります。
まずは1匹目の獲物?です。サイズは、なんていうか普通でした。これくらいのサイズなら高知や和歌山でもちょくちょく遊んでもらってます。
「まぁ堤防やし、大きなものも回ってこないだろう」何を根拠にそう思ったのでしょう。突然僕の竿が飛びました。
「よっしゃ来たー」と勇んで竿を立てるべくあおります。
竿が持ち上がりません。
そしてドラグはロックされた状態です。
あとは重機に引っ張られるように竿先が下がり、両膝が付きました。
ラインを地面と竿で挟んでブレイク。
いち・にぃ・さん・ち~ん でした。
八丈島の大物相手にスピニングでしかもドラグロックで挑んだわけですから順当な結果だと今なら理解できます。ラインが切れず人間ごと海に引きずり込まれなかっただけましでしょう。
姫島さんにドラグ調整してもらい再セットするもすでに戦意が折れています。
竿を1本に減らし、当たりを待ちますがもう勝てる気がしません。
日が暮れると離島さんが車から電気をとって常夜灯を作り、堤防上をライトで照らしてくれます。
夜釣りは自然と真っ暗になってしまうのですが、これだけ明るいと助かります。
そして再び僕の竿が飛びます。
「なぜ!?」魚は水中からでも釣り人のレベルやタックルの強度を把握しているのでしょうか?
とりあえずやるしかないので竿をあおります。
今回はドラグが滑ってくれるので何とか竿が立ちます。
竿から伝わってくる重量はさっきのヤツかそれと同クラスです。
「無理!」
即座に判断し、竿を離島さんに半ば押し付けるように託しました。
呆れ顔の離島さんでしたが仕方なしにファイト体勢に移行してくれます。が、ハンドルが左です。
「できるか!」と再び僕に回ってきました。
結局、離島さんと夜光さんに竿を持ってもらって僕が両手でハンドルを回します。
ハンドルが回るときはドラグが滑っているときというコントな光景が繰り広げられました。
この写真は、八丈島の思い出として釣り仲間に大いに笑ってもらえました。
残念ながら瀬に回られてラインブレイク。
自分が場違いなところの場違いなタックルできたことを身に染みて自覚しました。
その後は、当たりもなく撤収となりました。
離島さんの「ちくしょう!藍ヶ江面白いじゃねぇかよ」というセリフを聞きながら、いつかここにちゃんとした装備でリベンジに来られたらいいなぁと思いながら藍ヶ江を後にしました。
<3日目(9/25)>
天気予報は「雨降るよ~」と言っているのですが朝はいい天気でした。
今度こそ底土港に入ろうと荷物を担いで先端に向かいます。
夜光さんと腰痛さんは昨日の鬱憤を晴らすべく気合十分で、先端の高台に上ってムロアジを泳がせています。
僕も登ってみましたが、あまりの高さと風の強さに足が震えました。早々に高台下に撤収。
大鵬さんはエサ釣り、姫島さんは石もの、離島さんは高台の下でムロアジを泳がせていました。
昨日あんなに飲んでたのに、みんな何でこんなに元気なんだろう?下戸な僕としては理不尽に感じますが、まぁ深く考えないことにします。
良型の青物が3匹ほど群れを成して目の前を通り過ぎていきます。八丈島で投げ釣りが流行らない理由がわかりました。目の前をあんなのに泳がれたら、どちらを選ぶか考えるまでもありません。
僕はというと昨日の経験でお腹一杯です。あとは怪我をせずに八丈島を去るだけと、準備もろくにせずに付いて来たので昨日と同じぶっ飛ばしタックルしかありません。湾内向けてムロアジを投げ込みドラグゆるゆるでほったらかします。
強かった日差しも曇天状態になり、雨が降ってきました。
早々に撤収した大鵬さんのサビキを拝借して、ムロアジ釣りを姫島さんから教わりました。
実は僕は、サビキ釣りは初めてで、浮き釣りもろくにしたことがありません。浮きが沈み込むたびに大喜びです。ムロアジも手首くらいの太さなので良く引きます。
ちなみに八丈島で僕が得たスキルで一番役に立っているのがサビキ釣りだったりします。神戸に帰った後、僕が釣ったアジの飲ませで50cmのヒラメが2枚上がりました。もちろん釣ったのは僕の連れで、僕にはアジしか来ませんでしたが・・・。
釣ったムロアジを持ち込んで調理してもらおうということになり、雨の中喜んで釣り続けます。
途中、離島さんの両軸サビキタックルに興味を持ち、使わせてもらいましたがものの見事にバックラッシュ・・・。しかもラインを切らないとどうにもならないほどの重症もの。
・・・。怒られました。
雨もやむ気配がなく、当たりも離島さんのムロアジがラインを少し引き出す暴れ方をしただけで終わり、日が暮れる前に撤収となりました。
その後調理していただいたムロアジは美味しくいただきました。
ちなみにこの日一番の驚きはこれ。
夕食兼宴会時に姫島さんに見せていただいた史上最強の底物用ピトンの記事です。
そのお値段120万円(石鯛用)、クエ用変身キット55万円・・・。
訳が分かりません。
一応、金属の腐食がらみで飯を食っている身としては、チタン製にする必要がなく、加工しやすいステンレス製でいいやんと思わずにはいられませんでした。
<4日目(9/26)>
釣りができる最終日ですが、台風17号の影響で風が強く波が立ってます。そんな訳で、午前中に何とか釣りができそうなポイント探しから始まりました。ただ、僕はもうアロハな観光気分です(笑)
そんな時、離島さんからエサがないとの連絡が。
予定をエサ釣りに変更し、湾内でサビキ釣りを試みるも全然釣れません。
仕方なくエサ屋にあったご当地価格の冷凍ムロアジを購入し、いざ、釣りのできそうなポイントへ。
・・・。藍ヶ江でした。
ちょっと早すぎるよ、リベンジが!
無理です。今ヤツに勝てる装備なんて持って来てません。
クエ竿はあるんですが、固定具がしょぼいんです。
打ち込み式の石突ボックスと枕木・・・。枕木は背が低くてハンドルが地面に当たるので流木でかさ上げしました。こんな恥ずかしいセッティングを姫島さんに激写されてました。
ヤツが来たらセッティング一式持って行かれるだろうこと請け合いです。
釣り場の状況ですが、あれだけあっちこっちが大荒れだったのに、藍ヶ江はべた凪です。背から強い風が吹いていますが、何とか釣りになります。島という地形の利ですね。
しばらくして大鵬さんのドラグが鳴ります。
ヤツか?固定具もタックルも申し分ないのできっと上がってくるだろうと期待しますが、残念ながらエイでした。
サイズは先日夜光さんが上げたサイズと同じですかね。ラインを切ってお帰り願いました。
サビキ釣りではシマアジの子がぱらぱらと釣れますので、覚えたばかりのサビキ釣りで遊ぶことにします。沖向きに投げるとサバも上がっているようです。
うとうとしていると夜光さんのドラグが鳴っています。そしてドラグが鳴っているのに夜光さんがいません。
少し遅れてやり取りを開始するもなかなか寄せられず、ラインブレイク。
当たったポイントが先日と同じです。ヤツなのか?
先日は死餌に来ましたが、今回はサバの生餌に来たそうです。
ヤツの襲来は、2回目が期待できますので、みんなテンションが上がり、沖向きでサバ釣り大会が開始されます。
日が暮れて、薄暗くなった中、離島さんのドラグがわずかに鳴りました。みんなが注目する中、夜光さんの竿が飛びました。
パ~ンだかバチ~ンだか形容しがたい音を立てて固定具で止められていたはずの竿がリールごと海に飛んでいきました。
離島さんのドラグが鳴ったのは夜光さんのラインがクロスしていたのが原因だったようです。
え?なに?どういうこと?
一瞬の間をおいて大慌てで紐を手繰って回収し、やり取りを開始しますが、またもや寄せられずにラインブレイクで終了。
固定具とのセッティングはちゃんとしていたそうです。というかピンを差し込むだけの作業を間違えるとは思えません。
夜光さんから以下のコメントをいただきました。
<夜光 談>
藍ケ江に入りましたが
特にアタリも無く 夕マズメの地合いに・・・
そんな時に 姫さんが40センチ程度の サバを釣り上げ
ワタクシに使え と持ってきてくれる・・・(涙
ありがたやーー
やっと釣れた 良いエサを先に回してくれる
おっさん が トレトレのサバを付けて竿下に落とし込む
僕も みんなのサバを釣ろうと チョット離れた場所で支度に掛かる
ギヤギャギャーーーー とリールのクリック音が聞こえるが
また ヘムさんが クリック戻さずにリール巻いているんだろうと・・・
断続的に 音が続く
まさか 自分の竿に 巨大魚がヒットしているとは 夢にも思わず(笑
みんなから 「入ってるぞーー」と 言われようやく(笑
となりにい居たヘムさん・・・ 寝てるし(笑
遅ればせながら 竿尻に座り 戦闘開始!!
と、と、止まりません~
ハンドルドラグ フルロックでようやく 魚が止まる
駄菓子菓子
リール巻けない
糸ヌキをしようと グローブをはめようしましたが・・・
風で飛んで 肝心の左手行方不明(笑
竿が折れそうなので
シコーーシドラグを戻すと
再び 左に走り出す
でけぇ~
圧倒的パワーーです
ドラグフルロックで止めて
少し巻き取れたところで
痛恨のラインブレイク
道糸のナイロン100号が飛びました
サルカンとの結び目が飛んだみたい・・・
オッサンのヘタな結びのせいか・・・(泣笑
兎に角
モンスターは居る模様~
サバも入れ食いになり、仕掛けを作り直して再び釣り開始
駄菓子菓子
サバ釣りが楽しくてしかたない(笑
40センチぐらいのサバが入れ食いデーーーース
巨魚ロッド放置でサバ釣りに没頭
目的観喪失ちぅ(笑
と・・・
離島さんのリールから ジャジャジャジャー と糸が出る音
きたぁ~ と見ていると
おさかなが本格的に走り始める
ジャーーーーーーーーーー
オッサンの背後から ガシャーーーンと激しい音が
一緒に釣りしていた姫さんが
「釣り竿 海に引きづり込まれたぞー」 と
まぢか!!
おっさんの仕掛けにヒットしたおさかなが
離島さんの仕掛けもひっかけて走ったようです
竿はキッチリ固定してあったのに・・・
強烈な衝撃で ロックピンがぶっ飛んだようです
海を見ると 海中にケミホタルの光がぼんやりと・・・
あらららら ダメぢゃん(笑
そう思っている所に
姫さんが「シッテロープは?」
そうそう 忘れてた(笑
釣り竿にはロープが付けてあり、固定金具に結んであるんです~
二人がかりでロープを手繰り
何とか回収
おさかなはまだ付いてます~
そのままやり取りしようとしましたが・・・ムリデス
というか 死にます(笑
数人かがりで 固定金具に釣竿を戻し、戦闘再開!!!
でけぇ~
またまたドラグフルロックで対応
折れるぅ~ で、少し戻す
とても巻ける状態ではなく
耐える
ひたすら耐える
おさかなは 左にガンガン走り
全員が仕掛けを上げて
からまないように対応してくれています
何とか魚を止めて
勝負じゃー
と 思ったところ
根に張り付きました(笑
道糸が根に絡んだ 嫌な感触
ピクリとも巻けず
強引に巻きに掛かると
ナイロン100号の道糸が飛びました(涙
おさかなさん圧勝~
またまたヤラリタよ(笑
敗因は 八丈を舐めてたせいです
ロッドも 最強のガマクエ⇒尖閣 に
リールも 12/0 ⇒ 9/0 に
道糸も シーハンター80号 ⇒ ナイロン100号 に
全て 弱い方向に・・・
だってね 根かがりすると大変なんだもの(笑
と言う事で 2発ヤラレ オッサン敗北
<夜光 談 終り>
姫島さんには原因にあたりが付いたようで、対策を色々と検討していました。
ダイワ製竿尻の形状によりロックピンが飛びやすくなる様です。
みなさん再び餌のチェックやらエサの確保やらを開始し、次の戦いに臨みます。一方、僕はこっそり撤収準備を開始しました。ボルト固定ではなく打ち込んだだけの石突ボックスに今のを耐えろというのですか?無理ですよ。
以降、残念ながら当たりもなく撤収となりました。
焼肉に始まり焼肉に終わる。最後の宴会は予定通り焼肉です。ただ、僕は昨日の雨の中での釣りがたたったようでお酒も入っていないのに横になってしまいました。
<5日目(9/27)>
雨こそ降らないまでも大荒れです。3日目に釣りをした底土港は水をかぶっています。
4泊5日、釣りができたのは3日間。夜釣りや渡船はできませんでしたが、台風がらみの天候の中では十分だったと思います。
最後に昼食をとったお店に飾られていたカンパチの魚拓です。走る魚は体重の4倍の力を出すということです。話になりません。道具をそろえ、技術を磨いて出直しです。
どうやら飛んでくれそうな飛行機。一生の思い出と思って参加した八丈島遠征でしたが何度でも行きたい場所になりました。
ありがとう、八丈島。そして、離島さん、お世話ご苦労様でした。またお願いします。
以上