2006年与那国遠征                   

 作 大鵬

10月の初め久々に与那国へ遠征した。

台風15号が西進した後1617号が相次いで発生、

大型の16号による風とうねりの影響が気になる遠征となった。

いつもは、関空から石垣、与那国と飛ぶのだが石垣への直行便が取れず

那覇から与那国へプロペラ機で行く事とに、

メンバーは与那国3度目の夜光氏と母島でカンパチを釣って初めての与那国でもと意気込む、

つかやん、この遠征で14回目の私の3名である。

 

 

 

台風の影響で欠航になるかもと心配したが40分遅れで与那国空港に無事到着。

 

 

 

レンタカーで杉本旅館に向かう、

杉本のおばあさんもおじいさんに続いて亡くなったと聞いていた。

部屋は全てベッドに変わり快適だ。

荷物を積み込み崎原商店に餌のムロアジ20キロと飲み物を購入、

弁当をフライパンというお弁当屋さんに頼んで出来上がるのを待つ間に餌のムロアジを

見てビックリ、1箱90匹入・・・長さ20cm弱である小さ過ぎる!!!

ムロは撒餌にして生餌を釣らないと、と思いながら弁当を受取り磯に向かう。

台風による北北東の風が10m以上と強く空港の吹流しが真横になびいている。

北側は無理と判断し南側のヌルガンに向かう、久部良漁港を過ぎて南側に入ると海は

信じられないくらい凪いでいる、荷物を持たずに磯を見に行くとヌルガンの一番下で出来そうだ。

過去2回しかやれた事がないが、真夏に来ていた為南風が強くてダメだったのだ。

今回は台風に感謝しないといけないようだ。夜光氏とつかやんは並んで竿を出した。

 

 

 

私は、右先端のオーバーハング上になんとか竿をセットした。

ここが一番のポイントで期待が持てる。

 

 

 

右先端は狭い釣座で足を伸ばすと竿に当たるし横になると岩に当たるし、寝られない。

道具も最小限しか置く場所が無い。

 

 

 

暗くなると夜光氏の竿にアタリが頻発して、

まずは餌クラスのオーマチ(アオチビキ)が釣れた。

 

 

 

続いてアカナー(バラフエダイ)が釣れた、シガテラ毒の代表魚?即リリース。

人間はともかく魚の写りが悪い!

 

 

 

この遠征は満月の大潮、太陽が日本で最後の海に沈むと、

東から日本で一番遅くてでかい月が出て来る。

過去の遠征で満月の時に良い釣果がなく、悪い予感がする。

しかし、月が出て来ると明るいこと、潮時表がライト無しで読める。

ライト依存症の夜光氏がライトを使わずに仕掛けを取り替えているのは初めて見た。

 

 

 

結局初日は夜光氏にもう一匹アカナーが来ただけで大きなアタリもなく撤収。

ヌルガンはサンニヌ台やゴミ捨て場の先端に比べて楽な磯だが

この釣りは荷物が多くて大変である、昨日は3人2往復して道具を搬入した。

 

 

 

磯からの帰りに初めて与那国にやって来た、つかやんを観光案内。

日本最西端の碑と記念撮影、台湾は残念ながら見えませんでした。

 

 

 

続いてクブラバリへ、飛べるかなー???

昔は人を減らす為に妊婦を飛ばせたらしい。

ゾーッとする話だ!

 

 

 

ぐるーっと回って東崎(あがりざき)灯台へ、前に転がっているのは馬の・・・。

天才・・・・みたいな格好やなーどっちがとは言わないが。

 

 

今では与那国島一番の観光名所となった比川にあるDrコトー診療所へ。

まだロケをやっていました、1012日から放送開始されるようです。

 

 

 

観光客とスタッフ、与那国馬も出番に備えて食事中?

この診療所、ボロそうに見えますがドラマ用に新築し古そうに見える様に

ペンキで色付けしてあります。

 

 

 

昼食は「どんぐり山猫」へ、

お店の中はDrコトー診療所出演者の写真と色紙がびっしり。

何処に行ってもこのドラマのポスターが貼ってある。

ラーメン定食とビールを飲んで、宿で仮眠となった。

 

 

 

2日目も何も釣れずに(つかやんウツボ1匹)終わり、

月が出て来ると眩しくて寝れん!

 

 

 

3日目は、お弁当屋さんに教えてもらった金城釣具店に行き餌を買うことに、

大きな冷凍ムロアジがあり、やったーの気分。その上生きたムロアジを5匹ただで頂き

小さい餌がダメだったのだーーーこれならーーと意気込んで磯へ。

 

 

 

ヌルガンでアタリが無い為サンニヌ台を見に行くが、横の軍艦岩もこの通り、

北側は相変わらず風が強く、ヌルガン、サパチ台、

軍艦の艫くらいしか出来る磯はなさそうだ、

ならば撒餌も効いてくる頃だろうとヌルガンに向かう。

磯替りは、道具を運ぶのが嫌というのが本音やけど。

 

 

 

サビキ仕掛けで泳がせ用の生餌を狙うがテングハギばかり釣れて

グルクンが一匹だけと大物同様食いが悪い。

ムロアジを撒くと沖から飛んで来るダツも居ない。

 

 

 

3日目の夕日が西の海に沈んでいく。

つかやんは、がまくえインパルス100号に12/0磯ハンター100

夜光氏は、同じくインパルス100号に9/0シーハンター60

私は、がまくえマーク100号に12/0磯ハンター80号だ。

この日は、夜中に夜光氏の竿が大きく曲がって鳴きバネが鳴いたが鈎掛りせず。

私が「あれだけ竿が曲がったのに鈎に掛らないのは仕掛けが悪いのでは?」と言いながら

夜光氏を見ると

 

 

 

この格好では・・・ダンボールのベッドから離れられない。

この後、私の竿が大きく曲がり鳴きバネがジャーーーと

しかし鈎掛りせず、夜光氏はわざわざ私の釣座まで来て同じ言葉を返された。

今度海にはめたる・・・

その後、もう一度アタリがあったが餌半分を食われていただけだった。

食いが渋いのか小さいのか?

 

 

 

4日目、今夜でこの遠征も終わりだ。

金城釣具店で釣れたばかりのキハダの子供を貰うが2キロ級でちょっと大きいなーと言うと

ガーラの30キロならこれぐらいが丁度良いと船長の言葉。

この遠征、天気は最高で雨にも遭わず海はベタ凪4日間ヌルガンの一番下の磯で出来たし、

暑くもなく夜中は少し冷えるが耐えられない寒さではない。

月が出るとライトはいらないという状態だが、この満月が問題か?

また、大潮にも関わらず潮がダラーとしていて一定性が無い。

 

台風が離れたせいか風が東寄りに変わり少し天気が悪い。

竜巻の子供が雲から覗いている、以前軍艦の艫で50m横を通って行った事があった。

この夜は月の出が遅くなり、満天の星空を久し振りに堪能する事が出来た

月が出る前にアタリを期待したが全く竿先が動かない。

 

 

 

夜中に夜光氏の竿が曲がりジャーっと鳴きバネが鳴く、小さいようだ。

巻くと簡単に寄ってくる。

 

 

魚が浮いた、つかやんが道糸を取り抜き上げる。

タカバ(ナミフエダイ)の中型だ、リリース。

 

この遠征、本命のガーラ、アーラミーバイ、ヒロサーのアタリは全く無しであった。

やはり海が浅い与那国、満月での遠征は失敗だったかも知れない。

クエ竿には、夜光氏がオーマチ、アカナー2匹、サメ、タカバ。

つかやんウツボ1匹、私は、ビール40匹だけだった。

しかし、気の合う仲間と馴れた与那国島は非常に楽しく快適な遠征だった。

また懲りずに行くのだろうなー。