参考
魚を掛けた時、仕掛けのどこに力が掛かるかを知れば、仕掛けのどこを強くすれば良いのか?が判ると思うので、糸の限界まで使って、尚且つ回収できた仕掛けがありますので、皆様の仕掛け作りの参考になればと思います。
2001年に1000Lbsオーバー(推定500kg)のカジキを掛けました。
その時僕が使っていた仕掛けのハリスは8m。鈎から3mのところに餌やルアーの交換が容易にできるようスナップ付きサルカンを付けていました。道糸の先は三つ編みにてダブルラインを作り、ダイニーマ ノット?でSHIGESHI TANAKA'S ROOPを作って道糸とハリスを接続しています。
そのときの状況は、1mくらいのキハダで作ったスキップベイトにカジキがストライクしてすぐに上半身を海面に出したので、その大きさを知ることができました。クルーから1000Lbsオーバーである事を知らされ、慎重に対処するように言われました。僕のライン(道糸)はナイロンの50Lbs(約14号)なのでドラグは6kgに設定されています。400kgまでのカジキでしたらほとんどの場合これで捕れてしまうのですが、それ以上になるとある程度勝負を掛けないと捕れません。よってまずファーストラン(最初の引き)はそのままのドラグにしておき、そのあとすぐに8kgにしてその後8kgから12kgをその場その場で調節しながらファイトしました。ファイトは40〜50分。最終的にはスナップが開いて、スナップの先の部分が外れてしまいました。しかし、何故かそれが仕掛けに絡んで上がってきました。ちなみにリーダー(ハリス)はナイロン650Lbs(約200号)でした。
また海は少々荒れ気味でしたので、スタンドアップスタイルの僕には体がふらついて結構しんどかったです。
下の写真1をご覧下さい。これはスナップ付きサルカンより先の部分です。
写真1
糸の色は透明なものを使っていました。サルカンに近い部分の約50cmにはまだ透明感が残っていますが、そのほとんどが白くなっています。またカジキのビルに触れたのでしょうか、たくさんの傷も付いています。650Lbs(約200号)の糸の限界である事が解ると思います。
サルカンから SHIGESHI TANAKA'S ROOPまでは何も変化がありませんでした。
そしてラインの先の写真が下の写真2です。
写真2
わかりやすいように黒いボビンに巻いてみました。左が先ですので最初の約3周はダブルラインになっています。ダブルラインは約60cmです。糸は透明グリーンですが先(写真では左)の方の色がやはり白くなっています。途中10cmほど白さが少ない所もありますが、ダブルラインの先から約2m以上が白変しています。
注目すべきは、何故だか解りませんが、ダブルラインを作るための三つ編みを含むスプライスの前後約1cmは白変していない事です。