はじめに
水深のある海域でのターゲットは幻の魚、磯の帝王クエ!
沖縄では真クエは釣れませんが
それをはるかに上回る大型のヤイトハタ、カスリハタ、タマカイを狙っています。
ほかにも南海の磯には自分の体重を越える
ロウニンアジ、イソマグロ、などの巨魚が潜んでいます。
ここ掲載されている方法は、私のクエ釣りの師匠の指導のもと、
私なりにまとめたものです。(若干師匠と違う方法、考えもありますが)
巨魚釣りの本などに載っている方法とは所々違いますのでご了承下さい。
四点張り釣法の本場奄美大島から苦情がこなければいいのですが・・・
ケプラー繊維(シーハンター)は瀬擦れなどに強いのは皆様もご存知だと思います。
しかし「劣化が早い」などの欠点が・・・
サラリーマンの私は頻回に買い換えることは出来ないので
道糸は磯ハンターを使用しております。(他にも理由がありますが・・・)
四点ロープもしかり、私もケプラーロープを持ってはいますが使っておりません。
ケプラーロープは硬い、手先が不器用な私には結びにくい。
巨魚釣りは最初の設定が肝心。
初心者の場合、四点を張るには一回では出来ません(二人でやれば出来るかも)
何回も結んだり、解いたりだと難儀なので、
私はしなやネ帆船用のロープを使用しています。
帆を止めるロープですから引っ張り強度も問題ないと思いますし、
海で使うロープですので紫外線、塩分による腐食にも強いはず。
方法は末端をアイボルトにもやい結びの引き解き結びで固定しています。
結ぶのも簡単だし解くのも簡単、
急な天候悪化の際すばやく撤収しないといけない時など、この方法だと助かります。
ある本に「もやい結びはロープワークの基本」とありました。
覚えておくと色々使えます。
四点張りのセッティングは焦る気分を抑え、
時間をかけて慌てず完璧に行うことが巨魚を釣り上げる近道ではないでしょうか。
掛けた魚は逃がしたくない!
目的
巨魚(超巨魚)を一人で取り込む
魚は自分の体重の2〜3倍の力で引くといわれます、本当かどうか?竿を介してのデータ?計った事がありません。
50kgなら100〜150kg、100kgなら200〜300kg
O0号級のクエ竿を手で持っての対応は困難かつ危険。
石鯛竿を使ってきちんと自分の体力にあったドラグ設定をすればどうにかなるかも・・・
食ってくる魚は釣り人を選びません。
食う確率の低い巨魚釣り、数少ないチャンスを物にする為
私は深場ではこの方法を利用しています。
利点 | ・竿を四点で引っ張り、竿尻を固定する事により、 竿を理想的な角度を保つことができる。 他の人に肩入れや、糸貫を手伝ってもらう必要がない。 ・確実に取り込む(最後の取り込みも一人でするのが可能) ・安全性が高い(磯から巨魚に挑む場合、近年は道具が強力かつ高性能になった 肩入れなど素人には危険を伴う、首の骨を折ったらどうします?) ・上記の理由で単独での釣行も可能、無事取り込む事が難しい巨魚釣り、 単純に言っても二人でやれば確率は2分の1、 三人なら3分の1、一概には言えませんが釣れる確率はあがるかも? ・地磯Sの沖縄、渡船も少ない現状です。 板バネやスプリング式の竿受けは重い(チタンは軽いけど高価)その点、 四点張り釣法は荷物の軽量化になる。 |
欠点 | ・巨魚とのやり取り、ゲーム性などの面で面白みが欠けてしまう。 ・竿を固定している為、取り込む場所が限られる(魚を十分に浮かした後、 ギャフを取り込む場所に準備しロープのフックや竿尻をはずし、移動すれば問題ないが) ・竿の角度のセッティングを間違えると、 いくらクエ竿でも限界以上に竿が曲がると折れる可能性がある。 |
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テトロン16打シート (16PLAIT ROPE POLYESTER)ヨット用ロープ、シートロープです。 側糸及び中芯とも編組し、特に側糸の編方は摩擦の少ない構造。
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フック(ステンレス製)は外れにくいものを選んでください。
クエは上下に竿を揺さぶります、浪人鯵は左右に暴れまくりますので
しっかりしたものをセレクト。
フックを竿に掛ける場合、自分に向かって掛ける(内向き)
ロープを固定するアイボルトは
釣具店で購入するより金物店の方が断然やすいです。
鉄製はできたらやめた方が無難
ロータリーピトンのボルトはスパナなどでしっかり固定しましょう。
ロータリーピトン(ステンレス製)できればチタン製が望ましいですが
とても高価で加工しにくいとの事、でも軽いですよね!
ロータリーピトンを挿入するアンカーは、よくピトンなどで潰されてしまいます。
出来ればアンカーの内径に合った蓋をする事をお勧めします。
皆さん安易に潰さないでね、毎回ドリルを持って磯に行くのは難儀です。
もし潰されてしまった場合、bプでアンカーの溝を直せば再利用できます。
クエ用竿尻受け(尻横ピン式アルミ製)
ロウニンアジなどは着水時にヒットする可能性がありますのでエサを振り込んだら、
まずクリックを入れすばやくロータリーピトンにセットします。
その為ピンは横に差し込むように改良してます。
道糸は磯ハンターを使用している為、エサはゆっくり沈んでいきます。
バックフラッシュした場合は慌てず、
まずは竿尻を固定し、四点フックを掛けてから直してください。
巨魚はいつ食いついてくるかわかりません。
アンカー(凹型)もステンレス製
ロープを固定するアンカーは、
ロータリーピトン(竿尻)より後方になるよう設置します。
前方に設置してしまうと竿が曲がった時に、
ロvがたるんでしまって機能をはたさなくなってしまいます。
鉄製の凸型は錆びて先端が尖り危険です。
見つけたらハンマーで叩き折りましょう。
もやい結びの引き解き結び?
ロープワーク
グループでの釣行の際はお互い協力してセッティングして下さい。
単独の場合、上記のようにまず内側を固定するロープを
アイボルトの輪に2回ロープを通すと摩擦抵抗でずれにくく
セッティングし易いです。
単独釣行の場合はバット(元竿)にリールをセットしないでロープを張っています。
竿の角度(竿を立てる)は水平から35〜45度理想
セッティングする場所が平坦な場合45度で内側のロープ(斜め後方)を若干長めにとります。
あまり長いといくら伸びないロープでも伸びる可能性がありますので気おつけて下さい。
竿先が硬く食い込みの悪いと思われる竿をお持ちの方は35度くらいがいいのでは・・・
竿をセットする場所は背部が高いほうがいいですね!
内側のロープをとめる場所が十分高さがある場合、
竿が限界以上に曲がるのを防ぐ為40度くらいがいいと思います。
竿の角度は釣り場、持っている竿の性能に応じて選んでください。
もやい結び、人差し指を出すのがポイント
ちなみに私は右利きです
ロープの先端を輪の中に通し人差し指にのっけて
親指でクロスした部分を捻ります。
親指と人差し指で輪がずれないように強くつまみます。
ロープの先端を上記のように下から上に通します。
ロープの中間を輪の中に通します
輪をある程度引き出したら
竿にとめてあるロープを引っ張ります
ワッカをリングに掛けてロープの先端を引っ張ります
間違って何かに引っかかってロープがとけない為に。
内側のロープを張りました。
余ったロープは束ねて邪魔にならないように。
もう一度竿の角度を離れたところから確認(水平線を見ればわかりやすいです)
次は外側のロープ(斜め左右)を張ります。
外側のロープはリングに一回通すだけで良いとおもいます。
きつからず、ゆるからず。
きついとエサを交換する時、ロープ掛け金具からフックがはずしにくいです。
ゆるいと浪人鯵や磯マグロなど左右に泳ぎ回る魚ががヒットした場合、
竿がぶれてしまいトラブルの原因になります。
四本(2本)のロープ(張り綱)をとめました。
内側(中2本)のロープは、竿の前の突っ込みに耐え、
外側(両サイド)のロープは、左右の走りに耐える(竿の横ブレ防止)
竿にリールをセット(ロッドクランプ、ターンバッ汲?Yれずに)
竿をつなぎ、きちんとガイドにラインが通っているか確認、
瀬擦れ・吸い込み・錘をセットしてエサをつけブッ込みます。
後は巨魚からの魚信を待つのみ、鼻くそほじくるのもよし、妄想にふけるのもよし
パラパラと足下に撒き餌をするのも良いでしょう。
くどいようですが巨魚を釣る確率は非常に低い
「石に上にも3年・・・」という言葉がありますが、
私の先輩は魚影の濃い離島でも10年かかりました。
巨魚がヒットしたら猛烈なやり取り(左手で道糸を抜き、右手はリールを巻く)
そして取り込みまで独力で成し遂げるでしょう。
これは根掛した状態です。クエや浪人鯵がヒットした場合、恐ろしいほど曲がります。
終わりに
長々と閲覧ありが、ございました、間違った方法かもしれません、
他にもいい方法があるかもしれませんのであくまでも参考程度にお願いします。
〜海惚〜