夜になり、サメが回ってきたのか、生き餌の入れる度にアタリがある。何度も繰り返し餌を釣り、また餌にする。死んでしまった魚も適当な大きさに捌き、コマセとして撒く。次第に、夜は深まりカシオペア座が水平線に現れ、北極星を探す。『あぁ〜あの★の方に、あの娘が・・・』センチメンタルになった夜12時、一向にサメのアタリが止まない。眠くなってきたので、少し休憩する事にした。が!波の音がうるさくて眠れない。朝まで釣る事にした。この時福井県、U氏の竿にアタリがあり、ギンガメアジを2匹釣る。同じく福井、M氏に強烈な底物のアタリがあり、スグに肩入れ、糸抜きに入るが惜しくも根に入られてしまった。
まだ闇の中だか、空は明るくなりかけている時、今まで簡単に釣れていた餌が急に釣れなくなった。そんな状態で釣れたのが写真の魚です。この魚を餌に投げておく。

竿先が動き、餌が元気良く泳いでいるのがわかる。しばらくすると動きが止まってしまった。死んでしまったかな?・・・が、動き始めたが逃げている様な感じ。だが一向に食ってくる気配がない、気のせいかと思い小物釣りをして楽しむが、全く釣れない。その時、U氏が『きてる!』大声で叫んだ。振り向くと、信じられないくらいに竿が曲がり、糸がジリジリ出ている。糸を抜きながらリールを巻くが、効果無し。M氏が駆け寄り、糸抜きを手伝ってくれた。『助かった〜』魚の引きは衰えず、左右に突っ走る。支えてあるロープが抜けないかが心配になった。が大丈夫そうだ。もう魚もだいぶ弱ってきている。今度はサメに食われないか心配になった。磯際に寄ってきた時、M氏が『デカイ!』と叫ぶ。水面には銀色に輝く巨大な影が!U氏がギャフを入れてくれた。3人で磯の上に引きずり上げた。

M氏と写真を撮った時、朝の弁当船が目の前にいて写真を撮りエラにロープを通し、一度海に入れ船に上げる時、ロープが解けないか、海に入れた途端、サメに食われないか心配しましたが、船に上がったのを確認してヤット、ホッとすることが出来ました。
大物竿を振り回すようになってから7年かかりました。


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